今回は スーパーファミコン(SNES / SFC)風の音に寄せる というコンセプトで、
Suno AIを使ってゲームBGMを作成してみました。
完全な実機再現ではなく、
「スーパーファミコンくらいの音の雰囲気」 を狙ったアプローチになります。
作成した曲はこちら
使用したLyricとStyle
Lyric(リリック)
今回はリリックらしいリリックは使わず、
音色の方向性を明示するためのコメント的な指定のみを記述しています。
Sunoでは、こうした短い指定でも
「どういう音を主体にするか」をかなり強く誘導できます。
効果はあまり出ず、微妙な所ですが、
[Instrumental:CHIPSYNTH SFC Only]の部分でSFC用チップセットの音だけを
使用して音を作るように指示を出しています。
Style
ここでは スーパーファミコンで使用している、
再現用に使用されているチップセットなどのキーワードを重ねる ことで、
再現性をあげるようにしています。
使用しているSPC700などについては下記で細かく説明します。
「完全再現」ではなく「雰囲気再現」
注意点として、
Suno AIには実際のSPC700音源やCHIPSYNTH SFCそのものは搭載されていません。
そのため、
本記事で紹介している曲は 完全なSFC音源再現ではありません。
ただし、
-
ドット絵を使ったゲーム
-
レトロ風・懐かしさを重視した作品
-
16bit世代を意識した世界観
こうした用途では、
かなり「スーパーファミコンっぽい空気感」 は出せていると感じています。
他でよく見かける
「レトロゲーム風を再現しました」という曲よりも、
SFC世代に近い質感 になっているのではないかな、という手応えもあります。
SUNO AIを説明するブログなどで
レトロゲーム風の曲を作る際、
よく使われるプロンプトに 「chiptune」 があります。
ただし、これを入れると
高音質なシンセサイザー風の音が出る
よく聴くレトロゲーム風の音が使われる
音が軽くなりすぎる
という傾向が出やすく、
スーパーファミコンの質感から離れてしまう ことが多いです。
そのため今回は、
あえて chiptune を入れずに構成 しています。
プロンプト内キーワードの簡単な解説
SPC700 とは
SPC700 は、
スーパーファミコンに搭載されていた ソニー製の専用サウンドチップ です。
PCM音源を中心とした構成で、
当時としては非常に表現力が高く、
今でも「SFCらしい音」として強く記憶に残っています。
SUNO AIでは、ChiptuneよりもSFCに少しだけ寄せた音になる気がします。
CHIPSYNTH SFC とは
CHIPSYNTH SFC は、
Plogue社が開発したソフトウェアシンセサイザー音源で、
-
SFC / SNES特有の16bitサウンド
-
SPC700的な音作り
-
当時の制約を意識した音色設計
を、現代のDAW上で扱える製品です。
今回のStyleでは、
「その音の系統をイメージしている」 という意味合いで指定しています。
検証する限りはこちらのほうが有効的に動作している気がします。
S-DSP について
S-DSP は、
ソニーの音響技術「S-Force フロントサラウンド」などで使われる
DSP(デジタルサウンドプロセッサ) を指します。
厳密にはSFCそのもののDSPとは別物ですが、
デジタル処理感・加工された音像 を連想させるキーワードとして入れています。
SNES という表記について
SNES は
Super Nintendo Entertainment System の略称で、
-
日本:スーパーファミコン(SFC)
-
海外:SNES
という名称の違いがあります。
Sunoの学習データ的には
SNES表記のほうが反応が安定する場合がある ため、
今回はあえてSNESを使用しています。
裏技的プロンプト:「J-Fusion」
もう一つ、個人的におすすめなのが
「J-Fusion」 というプロンプトです。
これを入れると、
-
コナミ矩形波倶楽部風
-
90年代日本ゲーム音楽っぽい
-
フュージョン寄りの展開
といったテイストが出やすくなります。
例として、先程のプロンプトに足すとこんな感じの曲調になります。
J-Fusion とは?
J-Fusion は、
-
ジャズを基盤に
-
ロック / ポップス / ファンク / ラテン などを融合
した、日本独自のフュージョン系インスト音楽ジャンルです。
代表的なアーティストとしては、
-
カシオペア
-
T-SQUARE
-
高中正義
などが挙げられます。
聴いてみるとゲームとの親和性が高そうな曲が多いと思いませんか?
ゲーム音楽とも非常に相性が良く、
レトロ×爽やか×ゲーム感 を出したい時にかなり使えます。
まとめ
Suno AIでは実機音源の完全再現はできませんが、
-
キーワードを丁寧に積み重ねる
-
あえて使わないプロンプトを決める
-
世代感を意識した指定をする
ことで、
「スーパーファミコンくらいの音」 にかなり近づけることができます。
ドット絵ゲームやレトロ風作品のBGMを作る際の
ひとつの参考になれば嬉しいです。
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