今回は、ファンタジーRPG風の戦闘テーマ曲をSuno AIで作成しました。
タイトルは 「Instant Battle」 です。
オーケストラ主体の戦闘曲は、
雰囲気だけでなく「入りの速さ」「ループの自然さ」「フレーズの覚えやすさ」など、
ゲーム実装を前提に考える必要があります。
今回はその点を強く意識し、
かなり細かくプロンプトを指定した戦闘BGMになっています。
また、同じプロンプトを使って 2曲生成 していますが、
方向性がしっかり揃った曲になった点も、
今回のプロンプト設計のポイントです。
まずは、以下の2曲を聴き比べてみてください。
今回使用したプロンプト一式
タイトル
Lyrics(リリック)
[Verse 1:] にコメントを書くテクニックについて
今回のLyricsでは、[Verse 1:] の中に 歌詞ではなく音楽的なコメントを書いています。
これは、インスト曲を作るときに非常に有効な方法です。
例えばこの部分:
ここでは、
主旋律はバイオリンとビオラ
力強いトム系パーカッション
低音弦はスタッカートで刻む
という役割分担を明確にしています。
SunoはLyrics欄の情報も「曲構成のヒント」として解釈するため、
このように書くことで
Aメロ=こういう役割の音楽
と認識されやすくなります。
歌詞を書いてしまうとボーカル扱いになる可能性がありますが、
このような「コメント形式」であれば
インスト曲として安定します。
Style(スタイル)
JRPG というワードが持つ意味
Styleには、あえて
という表現を入れています。
「JRPG」という言葉は、検証した限り
Sunoにとってかなり有効なキーワードと思われます。
これを入れることで、
-
日本のRPGらしい旋律感
-
西洋ファンタジー一辺倒にならない
-
メロディをしっかり立たせる
といった特徴が出やすくなります。
実際、
海外ファンタジー寄りの「シネマティック系」と比べて、
日本のRPGに近い戦闘曲の雰囲気になりやすい印象があります。
Style指定のポイント解説
ここからは、Styleの中でも特に重要な指定をいくつか解説します。
Instant start, no intro, absolute immediate beginning
(絶対にイントロを入れない)
戦闘曲では
イントロを入れた場合にはかなり長めのイントロが作られてしまったため、
イントロを入れない指定にしました。
Locking with a thick bass foundation
(低音がピタッと噛み合う)
この指定は、
-
低音弦
-
ベース
-
リズム
がズレずに一体化することを狙っています。
Lead violins and violas trade
(主旋律の掛け合い)
バイオリンとビオラを
交互に主旋律として使うイメージです。
これにより、
-
単調になりにくい
-
メロディに動きが出る
-
JRPGらしいドラマ性が増す
といった効果があります。
32-bar seamless loopable form
(32小節のループ構造)
という指定は、
かなり実務寄りの指定です。
32小節は、
-
長すぎず
-
短すぎず
-
ループしても違和感が出にくい
ゲーム実装で扱いやすい長さです。
数学的にループ構造を意識させることで、
ループポイントの破綻を減らす狙いがあります。
似たプロンプトで2曲作ってみた結果
今回は、
同じプロンプトを使って 2曲生成 しています。
Suno AIでは、
-
同じプロンプト
-
同じ設定
でも、全く同じ曲が出ることはほぼありません。
それでも今回の2曲は、
-
テンポ感
-
雰囲気
-
編成の印象
-
戦闘曲としての方向性
がかなり近い仕上がりになりました。
これは、
-
曲の役割を明確にしている
-
指示が具体的
-
曖昧な言葉を減らしている
といった、
プロンプト設計の効果だと感じています。
まとめ
今回のポイントを整理すると、
-
Lyricsには
👉 構成と役割をコメントとして書く -
Styleでは
👉 JRPG / 即戦闘開始 / ループ構造を明示 -
細かく指定することで
👉 曲の「方向性」が安定する
という考え方になります。
Suno AIはどうしても
「ガチャ要素」があるツールですが、
プロンプトの精度を上げることで成功率は確実に上がります。
ゲーム用BGMを目的とする場合、
今回のような用途前提の設計は
かなり有効だと感じています。
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