SUNO AIで「NieR: Automata」風BGMに挑戦してみた
今回は、SUNO AIを使って
『NieR: Automata(ニーア オートマタ)』風のゲームBGMを、プロンプト設計だけで再現できるのか
という挑戦企画になります。
最初に明記しておきますが、この楽曲は既存楽曲の学習・流用・模倣を目的としたものではありません。
SUNO AIの学習機能は使用せず、あくまで「入力するプロンプトの工夫」のみで、
どこまで雰囲気や構造に近づけられるかを検証した実験的な試みです。
特定作品や類似表現を推奨する意図はなく、
AI作曲における表現設計の一例としてご覧ください。
まずは、今回作成した楽曲がこちらになります。
NieR風の“造語ボーカル”は、実際には複数言語を混ぜた音素で構成されています。
そのため、Suno AIでは「意味を持たない音節をランダムに組み合わせる」ような
指示を入れると雰囲気が出やすいです。
Lyric(構造・歌詞)の解説
今回使用したLyricは以下の通りです。
造語ボーカルの作り方
ニーア風BGMを再現するうえで欠かせない要素のひとつが、
いわゆる造語ボーカル(Chaos Language)です。
これは意味を伝えるための歌詞ではなく、
音そのものを感情表現として使うための手法になります。
今回のプロンプトでも、実在する言語は使わず、
すべてオリジナルの造語で構成しています。
ただし、文字をランダムに並べているわけではありません。
Suno AIが自然に、そしてそれらしく歌ってくれるように、
いくつか意識しているポイントがあります。
まず大切なのが、母音を多めに使うことです。
「A(ア)」や「O(オ)」といった母音中心の構成にすると、
音が伸びやすくなり、荘厳で神聖な雰囲気を作りやすくなります。
次に、歌詞の途中に「...」や空白を入れて、
あえて“間”を作ることです。
これは人間の歌唱における息継ぎや、感情の揺れを疑似的に再現するための工夫になります。
さらに、造語そのものの響きも重要です。
「Vier」「Gran」「Deus」のように、ラテン語や宗教音楽を連想させる音を混ぜることで、
「何か意味がありそうだけど、はっきり分からない」という独特の雰囲気を演出できます。
また、Suno AIに狙った発音で歌わせるために、
造語を**“音で書く”**という工夫も取り入れています。
例として、
Kula → Ku-la
Sera → Se-rah
Vie → Vee-ay
のように、ハイフンで区切って表記します。
綴りの正しさよりも、
「どう歌ってほしいか」を優先する意識が重要です。
各セクションごとの構成意図
Intro|静かな始まりで世界観を提示する
イントロではあえて歌を入れず、
悲しげなピアノのみで静かに始めています。
これにより、
・音楽が始まった瞬間から感情を煽らない
・荒廃した世界に一人置かれたような感覚を作る
といった、ニーア特有の余白のある導入を狙っています。
Verse|囁くような造語で孤独感を演出する
Aメロでは、意味を持たない音の連なりを重視しています。
母音中心の構成と「…」を組み合わせることで、
近くで囁いているような、壊れそうな声を演出しています。
Pre-Chorus|感情が膨らむ前兆
ここではストリングスを追加し、
音量と感情を徐々に上げていきます。
サビで一気に解放するため、
この段階ではあえて盛り切らないのがポイントです。
Chorus|神聖さと絶望が同居する頂点
サビでは、
・Epic Soprano
・フルオーケストラ
・教会の鐘(Church Bell)
を指定し、
祈りのようでありながら、どこか悲しみを感じる音像を作っています。
Bridge|あえて「静寂」を入れる理由
サビ後に一瞬の静寂を挟むことで、
感情がリセットされ、喪失感や虚無感がより強調されます。
Outro|余韻を残して終わらせる
アウトロではオルゴールを指定し、
切なさを残したまま静かにフェードアウトさせています。
Style(音楽スタイル)の解説
Ethereal, Orchestral Pop, Female Vocals, Melancholic, Epic, Fantasy Soundtrack, Cinematic, Slow Tempo, Acoustic Guitar, String Section, Heavy Reverb
Style指定では、曲全体の音の質感と空間を決めています。
Ethereal / Heavy Reverb
→ 透明感と広がりを出すための指定です。
Orchestral Pop / Fantasy Soundtrack
→ ゲーム音楽として成立する歌モノに寄せるための指定です。
Acoustic Guitar / String Section
→ 機械的になりすぎないよう、人の温度を加えています。
Slow Tempo / Melancholic
→ 感情を噛みしめるような進行を作るための重要な要素です。
まとめ
今回のプロンプトで意識したポイントは以下です。
・雰囲気は単語ではなく「構造」で作る
・造語は意味よりも響きを優先する
・声色、楽器、音量を段階的に変化させる
・静寂や余白を恐れない
SUNO AIは、プロンプト次第で非常に表情豊かな音楽を生成できます。
AI作曲の可能性を探る一例として、何かの参考になれば幸いです。
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