架空ゲームのサントラ『ヴォイドトレース 深夜の捜査ファイル』を制作・配信!映像化の裏側を紹介

 架空ゲームの第一弾オリジナル・サウンドトラック関連の作業が一段落しました!
まずは、作成した動画のリンクを貼っておきます。


今回は、新しく制作したオリジナル楽曲とその映像作品について、制作の裏側やこだわったポイントを語っていきたいと思います。

以前から少しずつ作り溜めていた楽曲をまとめたアルバム『ヴォイドトレース 深夜の捜査ファイル -架空ゲームシリーズ オリジナル・サウンドトラック-』を、SoundOnを通じてSpotifyやYouTube Musicなどの各種サブスクリプションサービスで配信開始しました。

各種配信リンクはこちらです。

Spotify:
https://open.spotify.com/intl-ja/album/63DxMlRhCVTMw40BblQGKZ


Youtube:
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nN6YdI7i8Dwk94ckochpfvMTjuYmrPXAY

youtube Music:
https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nN6YdI7i8Dwk94ckochpfvMTjuYmrPXAY

今回は単なる音楽制作にとどまらず、「もしこんなゲームがあったら?」という架空の設定をベースに、ストーリーや映像、さらにはゲームシステムまで妄想を膨らませて制作しています。

AIを使った音楽生成におけるプロンプトの工夫なども盛り込んでいますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

音楽から情景を描く「架空ゲームのサウンドトラック」という試み

皆さんは、音楽を聴きながら「この曲、あのアニメの戦闘シーンに合いそうだな」とか「こんな映画のワンシーンで流れてほしい」と頭の中で映像を思い浮かべることはありませんか?

私は昔から、色々なジャンルの音楽を聴きながらその曲にぴったりのシーンを想像して、脳内でコンテンツを作り上げるのが大好きな人間でした。

そして、自分で音楽を作り始めるようになってからも、「この曲に合うゲームのシーンを作りたい!」という衝動に駆られることが多くなりました。

今回のアルバム『ヴォイドトレース 深夜の捜査ファイル』は、まさにその集大成とも言えるプロジェクトです。

最初から「架空のゲームのオリジナル・サウンドトラックを作ってみたら面白いのではないか」というコンセプトを掲げ、作業用BGMとしても心地よく聴けるサウンドを意識しながら、様々なバリエーションの楽曲を制作していきました。

小島秀夫監督作品へのリスペクト。ジャズが彩る「少しおちゃめな」ハードボイルド

今回の架空ゲームの世界観を構築するにあたって、個人的に強く意識したのが『スナッチャー』や『ポリスノーツ』といった小島秀夫監督の往年の名作アドベンチャーゲームです。

あの時代の、少しレトロでありながらサイバーパンクな空気感、そして重厚なストーリー展開には今でも強く惹かれます。

ただ、完全にダークでシリアスなものにするのではなく、主人公のキャラクター性には少し遊び心を持たせました。

「基本的には凄腕で格好いいんだけど、どこか少し抜けていておちゃめな部分がある主人公」。そんなキャラクターが深夜の街を奔走する情景をイメージしています。

音楽のジャンルとしては、そうしたハードボイルドかつ都会的な雰囲気に最もマッチする「ジャズ」のテイストをメインに据えました。

私自身がジャズを好んで聴くこともあり、深夜の落ち着いた時間帯に流しておきたくなるような、少し大人びたリズムとメロディの楽曲が多く仕上がっています。

愛猫のモイちゃんも登場しています。

映像化の葛藤と、泣く泣くカットした「幻のゲームシステム」

曲を作っているうちに、頭の中には「ここでこんなセリフが入って、こういうカット割りになる」という具体的なシーンが出来上がっていました。

せっかくならこれを形にしたいと思い、楽曲に合わせて映像化を行い、動画として公開するに至りました。

ただ、実際に映像を作ってみると、想像以上の苦労がありました。

というのも、脳内にあった本来のストーリーはもっと壮大で、複雑な伏線が張り巡らされた長編アドベンチャーだったからです。

しかし、今回はあくまで「サウンドトラックの尺に合わせた映像」にする必要がありました。結果として、限られた曲の長さの中にストーリーを詰め込むことになり、ものすごいテンポで怒涛の展開が進むダイジェストのような映像になってしまいました。

例えば主人公達が使用するV.O.I.D(ヴォイド)という特殊能力ですが、元々「虚無」などの意味があるのですが、主人公たちは過去に何か大切な物を失う経験をしているのです。
その悔しさから発動したのがV.O.I.D(ヴォイド)という設定があったりします。
失った物に対応したスキルなんですが、主人公は複数持っていてつらい過去があったのを匂わせる設定があったりもしました。

さらに、頭の中では具体的な「ゲームとしての遊び」のギミックも考案していました。例えば、探索パートや謎解きのシーンでは、単なる選択肢ではなく「ロジックパズルとして複数の図形を組み合わせたり、逆に分解したりする仕組みでクリアへのロジックを組み立てる」というシステムを構想していました。(動画内ではテトリスブロックを組み合わせているようにしかみえないのですが)

ボイドトレースの思考シーン。パズルのようにロジックを組み立てます。


今回はスケールの都合上、非常に簡素なイメージ映像という形に留めましたが、普段からゲーム制作のエンジンを触って開発を進めている身としては、いつかこの『ヴォイドトレース』の世界を、本当に遊べるゲームとして実装できたらいいなと密かに野望を抱いています。

Suno AIを駆使した楽曲制作の裏側とプロンプトの工夫

今回配信した楽曲の制作においては、AI音楽生成ツールである「Suno AI」を全面的に活用しています。ただAIにお任せで生成したわけではなく、これまで私が個人的に検証を重ねてきたSuno AIのテクニックを多数つぎ込んでいます。

特にこだわったのは、プロンプトによる細やかなコントロールです。 ジャズ特有の生楽器の質感を出すための「使用楽器の緻密な指定」や、深夜の雰囲気を演出するための「テンポやリズムの揺らぎの指定」など、かなり踏み込んだ指示を与えて生成を行いました。ただジャンルを指定するだけでは出せない、人間味のあるグルーヴ感や、ゲーム音楽特有のループ感(BGMとしての邪魔にならなさ)を引き出すために、何度も試行錯誤を繰り返しています。

Suno AIを使った具体的なプロンプトの書き方や、イメージ通りの楽曲を引き出すためのテクニックについては、過去の記事でも詳しく解説していますので、AIを使った音楽制作に興味がある方はぜひそちらの検証記事もご覧ください。

まとめ:深夜の作業用BGMとしてお楽しみください

「存在しないゲームのサントラを作る」という少し変わったアプローチから始まった今回のプロジェクトですが、音楽から世界観を作り、ストーリーを妄想し、映像化するというプロセスは、クリエイターとして非常にワクワクする体験でした。

今回制作した『ヴォイドトレース 深夜の捜査ファイル』は、SpotifyやYouTube Musicなどで無料で全曲フルで聴くことができます。

ゲームのサウンドトラックを意識して作っているため、自己主張が強すぎず、何かの作業に没頭したい時や、夜更かしのお供として流しておくのに最適です。ぜひ、皆様の日常の「作業用BGM」として、私の妄想した架空のゲーム世界に浸りながら聴いていただければ幸いです!

コメント